合同会社小樽カナルボート(港町5)が運営する小樽運河クルーズでは、ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市・日髙祥博代表取締役社長)が開発した電装操船システム「HARMO(ハルモ)」を搭載した電動操船システム船「カナルⅦ号」の実証運航を、8月7日(金)から開始した。
同船は、全長9.80m・船幅3.05m・総トン数2.8トン・旅客定員42名で、充電バッテリーにより、排出ガスを一切出さず、振動・騒音が小さく、環境にも人にも優しく、観光遊覧船には最適。特に低速において強い推進力が出せ、操船性にも優れている。
新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、しばらくは定員20名で運航。
同日13:00から、中央橋乗り場(港町5)で、水天宮・大小島平和宮司による進水式と安全祈願祭が行われ、同ボート・菊地透職務執行者をはじめ、迫俊哉市長、小樽観光協会・西條文雪会長、北海道運輸局・長谷川巧海事振興部部長、来賓・同社関係者12名が出席し、玉串奉奠を行い安全運航を祈願した。
迫市長は、「カナル7号は、操作性に優れ静かで環境に優しい。小樽の観光にとっても大きな戦略となり、多くのみなさんに親しまれ愛されるように」と、期待を寄せた。
菊地職務執行者は、「安全運航に努め、同システム搭載の実証運航を開始して話題となり、小樽の観光に寄与したい」と述べた。
日髙社長は、新型コロナウイルス感染症の影響で出張自粛のため、ビデオメッセージを届けた。
式終了後、出席者を乗せて試乗会が行われ、最新鋭の電動モーターを動力とする乗り心地を体感した。
これまでの6隻は、食用油の廃油を再利用するバイオディーゼル燃料を使用するなど、環境に配慮した取組みを実施している。
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