科学で膨らむ子供の夢 「青少年のための科学の祭典」 



 「ピカチュウの凧が浮いた」。「ピンクのキレイな花柄が出来た」。1月16日(土)10:00~16:00、小樽市総合博物館本館(手宮1)で、「青少年のための科学の祭典小樽大会(冬)」が開かれ、大勢の子供たちが科学の面白さを味わい、夢を膨らませた。
 同実行委員会などの主催。指導者研修会の午前の部(10:00~12:00)と、一般公開の午後の部(13:00~16:00)の2部構成。
 午後の部では、折染めで工作、フワフワ凧作り、キャンドル、ビーズストラップなどの実験や工作16ブースが設置され、開始時刻前から子供たちが、お目当てのブースに並んだ。
 折染めで工作は、専用の紙を複雑折・正三角形折・普通折などにして、赤や黄、緑、ピンクなどの色を付け、花柄模様を作る。これは、女子の人気を呼び、長い列が出来た。「ピンクの可愛い花柄が出来たよ。見て」、「色を付けたりないから、あまりキレイに出来なかった」など、子供たちの歓声が広がった。
 フワフワ凧の工作は、梱包カバーシートに糸をつけて簡易な凧を作る。子供たちは、人気のピカチュウなどのアニメキャラクターをシートに描いて完成させ、館内広場を走り、手作りの凧をフワフワ浮かべて楽しんでいた。天神小学校の古川小春ちゃん(7)は、「ゴーオンジャーの絵を描いた。シートに色を塗るのが難しかったけど楽しかった」と喜んでいた。
 相馬久雄館長は、「厳しい財政状況なので、数百万円とかいう機械は買えない。しかし、大人の皆さんが、子供たちを楽しませる実験や工作を手作りでやってくれるので、すごくありがたい。子供たちの夢を膨らませる良い機会になっている」と話していた。