2010(平成22)年の小樽港に訪れる客船は、過去最高となった昨年の15隻よりも多い16隻になる見込みだ。
小樽市産業港湾部港湾室によると、今年は、大改装したにっぽん丸をはじめ、過去最大トン数のレジェンド・オブ・ザ・シーズ、飛鳥Ⅱ、クリッパーオデッセイなど、延べ16隻が入港する予定。
にっぽん丸は、現在、船体の大改装中で、5月6日(木)の小樽入港で、北海道で初めて、改装後の姿を披露する。昨年、クルーズ・オブ・ザ・イヤーのグランプリを受賞したツアー「飛んでクルーズ北海道」などで、過去最多となる10回の入港を予定している。
小樽港では過去最大トン数のレジェンド・オブ・ザ・シーズ(69,130トン)は、5月21日(金)に入港する。
日本最大の飛鳥Ⅱは、これまでで最多の3回の入港を予定している。最初の寄港は、おたる潮まつりに合わせて7月25日(日)。この後、9月13日(月)、9月19日(日)に寄港する。
小樽市では、数年前からクルーズ客船の誘致に力を入れており、2008(平成20)年からその成果が出てきている。2008(平成20)年は10隻、2009(平成21)年は15隻を数えている。
豪華客船が次々に入港する小樽港は、横浜港などとは違い、建ち並ぶ古い上屋倉庫と肥料などの積み込み作業で舞う粉じんが、これらの客船を歓迎する。この粉じんが舞うことで、過去には飛鳥から苦情が寄せられたこともある。岸壁のコンクリートもガタガタで、豪華客船が停船する場所としては、ふさわしくない現状をさらしている。
このためか、市は、昨年、約1,250万円かけて、上屋倉庫の屋根を塗り替えた。屋根の一部に長さ40m×幅6mで「ようこそ小樽港 Welcom to Otaru」の文字を白いペンキで書き、倉庫の屋根で歓迎している。新年度予算では、岸壁の舗装費を盛り込みたいとしている。
◎小樽市:クルーズ船