石切山掘削土受入中止求め署名提出

 朝里の水を守る会(大平静二共同代表)は、6月5日(金)16:00から、小樽市役所(花園2)第2応接室で、朝里川温泉地区の石切山(民有地)に、新幹線札樽トンネル掘削土を大量に持ち込むことを反対する署名1,479筆を提出し中止を求めた。

 同会は、2020(令和2)年4月5日に発足し、現在会員10名。観光地・朝里川温泉の景観と市民の水と自然環境を守るため、署名運動を始めた。

 新幹線札樽トンネル掘削土が、朝里ダムの上の石切山になぜ積まれるのか、昨年12月14日に説明会があり、その後は延期になり説明がないまま。

 同山は土砂災害危険地帯で、土にはヒ素が含まれ、空気に触れると猛毒になる。水に溶けやすく、地下に沈みこんで川や海が汚染されないか、市民の6割の水を供給する豊倉浄水場の取水する川の汚染や健康被害に、土砂災害も起
きないか、同温泉の景観も損なわれると、地域住民は不安になっている。

 大平代表は、「温泉街に土を置かないでほしい。想定外だったと後で言われるのが怖い。どうして高い所に持っていくのか不安になる。温泉リピーターのイメージダウンになるようなことはしてもらいたくない」と、強く中止を求めた。

 西島圭二建設部長は、「正式に残土処分地を決定してはいない。今は準備段階で、手順を踏んで進めることは間違いない。丁寧な説明をするように伝えたい」と述べた。

 ◎朝里の水を守る会(外部)