新型コロナウイルス感染拡大の影響で発令された緊急事態宣言により、4月29日(水)の開所を見送っていた手宮緑化植物園(手宮2)内にある緑の相談所は、6月2日(火)からようやく今年度の業務を始めた。
同所では、植物に詳しい飯田守指導員が常駐(10:00~16:00)し、市民から庭の木や花、家庭菜園に関する相談を多数受けている。
閉所している間、桜の様子などを確認しに来ていたという飯田指導員は、「開所が3度延期になり、こんなことは今までなかった」と話した。インタビュー中にも、早速、市民から開所を確認する電話がきていた。
小樽港が一望できる丘にある同園は、季節ごとに咲く花々が楽しめる市民の憩いの場。4月29日から11月3日まで開所し、冬期間は閉園となる。
併設する同所も同時期に開所し、専門指導員による相談コーナーや、長年続けている愛好家による写真コーナー・研修室・温室・トイレの設備があり、開所を待ちわびた市民も多い。
昨年からは、園内の花々を撮影した写真展示も始めた。
飯田指導員によると、今年の木々の開花は、例年よりも若干早い傾向にある。ソメイヨシノは4月23日頃から咲き始め、26日には満開だった。4月末から咲き始めたシャクナゲは、ずれて咲くものもあるため、花期が長くまだまだ楽しめる。
大輪の花をつける牡丹も咲き始め、例年では6月10日頃に見頃となるが、少し早くなる見通し。17種370本のツツジも終わりが近いという。
ハウチハカエデは、葉が生い茂り、芝生の上に丁度良い木陰を作っていた。濃いピンク色の花が可愛いサンザシ、別名フウリンツツジと言われるサラサドウダン、蕾んだベル型の花のコヨウラクツツジなど、ツツジ科の花が意外にも多い。
サンザシ | サラサドウダン | コヨウラクツツジ | シロバナフジ | ハナズホウ |
白い花のシロバナフジ、葉より先に紅色の花をつけるハナズホウ、葉が黄色のキバコデマリ、桜の中でまだ花が残っているフゲンゾウ、ハクウンボクは蕾でこれから白い花を咲かせ、可憐な白い花のガマズミは、秋には真っ赤な実をつける。
キバコデマリ | フゲンゾウ | ハクウンボク | ガマズミ | シャクナゲ |
今後は、シャクヤク・ナツツバキ・バイカウツギ・ハクウンボクなどが咲き、7月にはアジサイ・スイレン・バラが同園を彩る。
タニウツギ | 牡丹1 | 牡丹2 | 牡丹3 |
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