小樽ゆかりの石原裕次郎 等身大とミニチュア人形で登場 


yujiro1.jpg 昭和のスーパースター・故石原裕次郎が、11月から、等身大とミニチュアの大小二つの人形で、ゆかりの小樽によみがえっている。
 小樽の「石原裕次郎記念館」(築港5・石原まき子館長)に、今夏の23回忌法要イベントのために制作された身長182cmの等身大フィギュアが、、11月1日(日)から登場。エントランスホールで、入館者を出迎えている。
 この等身大フィギュアは、約500万円かけて制作され、本物とそっくりのリアル裕次郎となっている。1961年公開の映画「あいつと私」に出演した27歳の時がモデル。シリコン素材で肌の質感にこだわり、1963年にクルーザー「コンテッサⅢ」の進水を記念して仕立てたジャケット、実際に着用したズボン、靴を使用している。
 7月5日に国立競技場(東京)で開催された23回忌法要のイベントで展示され、その後、全国のCDショップを廻り、11月1日(日)に小樽に到着した。同館では、「裕さんが入館者を出迎えるように」と、エントランスホールに展示した。
 石原裕次郎さんは、小樽で幼少期を過ごし、俳優・歌手として大人気を博した昭和のスーパースター。「フィギュアを制作する前から、最後は小樽の記念館に飾ることは決まっていた」(同館)という。
yujiro2.jpg 同記念館は、1991(平成3)年6月に、芸能プロダクション「石原プロモーション」の子会社として設立。裕次郎コレクションや映画セットなど約2万点を展示し、開館当時は、年間100万人以上の入館者を数え、総入館者数は2,000万人を超えている。しかし、近年では、「裕次郎ファンの高齢化」などの理由で右肩下がりとなり、全盛期の半分に減っている。2008(平成20)年には、親会社と合併した。関連記事
 記念館の等身大の裕次郎に合わせるように、11月7日から、市立小樽文学館(色内1)には、札幌在住のイラストレーター・高山美香さんが作成した、等身大の10分の1・約18cmのユーモラスなミニチュア人形が登場した。
 このミニチュア人形は、オーブン粘土「フィモ(fimo)」で作られ、タバコをふかしながら、ぐっとにらみつけるタフガイ裕次郎がよみがえっている。展示は、11月7日(土)から来年1月31日(日)まで。関連記事
 現在、裕次郎ゆかりの地の小樽で、築港の記念館の等身大人形と色内の文学館の10分の1のミニチュア人形を見比べ、昭和のスーパースターを同時に偲ぶことができる。
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