小樽市(迫俊哉市長)は、5月2日(土)、市内15例目(道内798例目)の新型コロナウイルスに関連した患者を確認。
同日17:00、市保健所(富岡1)3階講堂で記者会見を開き、田中宏之医療業務担当部長と柴田健治保健所次長が出席した。
15例目は、市内在住の30歳代の男性で、北海道済生会西小樽病院みどりの里(長橋3)に勤務する介護職員であることが分かった。
4月22日(水)37.5℃の発熱と倦怠感で、市内医療機関Aを受診。23日(木)に36.9℃、胸部レントゲン検査をするが所見なし。28日(火)夜間に発熱37.8℃、咳・痰・動作時の呼吸苦あり。30日(木)に帰国者・接触者相談センターに連絡。同日、帰国者・接触者外来を受診し検体採取。
5月1日(金)に道立衛生研究所で検査。2日(土)陽性が判明。同日、市内感染症指定医療機関に入院。会話ができる軽症。
勤務状況について、最終勤務は4月19日(日)・25日(土)に数分程度勤務するが、上司に進められ退所し、その後、勤務していない。濃厚接触者については調査中。
同所は、重症心身障害のある子どもから大人40名が入所し、職員30数名が勤務。2月26日(水)から外来を閉鎖し面会も中止。2ヶ月少しの間、職員以外の外部との接触はない。現在、職員も入所者も具合の悪い人はいないが、しばらくは健康観察が必要。
市内において、これまで感染ルートが不明の事例は、2・3・13例と今回の15例目が含まれる。
13例目の高齢者施設入所者が感染し、その後の検査では、現時点で疑いのある人はいない。集団感染に繋がる予兆は、今のところないという。
市内における検査状況は、市外13名を含む163名。そのうち陽性15名で、8名が入院、1名が施設入所中。市内感染症指定医療機関は約20床まで受入可能。
同保健所でのPCR検査の再開はしていないが、ゴールデンウイーク中も平日と変わらず検査を実施する。
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