第54回おたる潮まつり中止 小樽がらす市も

 おたる潮まつり実行委員会(中野豊実行委員長)の臨時会が、4月27日(月)14:00から、市役所(花園2)別館3階第2委員会室で開かれ、43名が出席した。

 7月24日(金)~26日(日)の3日間開催を予定していた第54回おたる潮まつりの中止を決定し、同時開催をしていた第12回小樽がらす市も中止を決めた。

 冒頭、中野実行委員長は、「6月上旬に第1回実行委員会にて決めるところだが、新型コロナウイルスの終息が見えない中で、全国各地で大きなイベントが自粛や中止となり、今回は中止とする案を提示させていただいた。新型コロナウイルスに打ち勝って、来場者及び関係者の安全と安心が確保された中で、次回55回の潮まつりを予定している」と挨拶した。

 坂田理運営委員長は、開催中止とした経緯を「3月に総務委員会を実施し、新型コロナウイルスが広がり、開催の有無を5月末まで決めようとしていたその間、業者から潮まつりの早期の判断を求められた。

 厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議において、大規模イベントの開催に関しての提言があり、潮まつりのようなイベントの開催は難しく、YOSAKOIソーラン祭り、青森ねぶた祭等も中止を決め、開催したとして根源と言われるような立場にはなれないなど、慎重に検討し苦渋の判断を下した」と説明した。

 意見交換の中で、西條文雪小樽観光協会会長は、「ミスおたるの出番がない」と心配し、中野委員長は、「他都市の事例を踏まえ、55回に繋げるような、人が集まらないイベントやミスおたるの出番があるものを考えたい。皆さんも案があれば協力してほしい」と述べた。

 日本舞踊藤間流師範・藤間扇久華氏は、「扇玉会では、毎年5月くらいから小中学校で、潮踊りの練習が始まるが、子どもたちも不安な気持ちで暮らしていると思うので、潮音頭が活用できないかと思う。

 Zoomというオンライン会議用に開発されたアプリなどを使い、ミスおたるの2名を中心に踊ってもらい、YouTube に上げてはどうか」と提案。

 また、同まつりの日程に合わせ、全国各地のがらす工房が集結する小樽がらす市は、4月9日(木)に、同実行委員会(木村直樹実行委員長)を開き、第12回の中止を決定した。

 新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、来場者の健康と安全を最優先に考えたためで、今後、グラスコンテストなどをどうするか考える予定。今後のスケジュールとして、次回同まつりの日程は、11月の実行委員会で決めるとした。

 ◎おたる潮まつりHP(外部)

 ◎関連記事