小樽市(迫俊哉市長)は、4月27日(月)17:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で記者会見を開き、市内13例目道内624例目となる、新型コロナウイルスに感染した患者が確認されたことを発表。札幌市では、最多タイの26名の感染者が確認された。
今回13例目は、市内高齢者施設に入居していた80歳代男性で、4月17日(金)に38.3℃の発熱、18日(土)には39.7℃に、20日(月)に市内医療機関Aを受診し、胸部CT検査で肺炎像があり、市内指定医療機関に入院。
同日、保健所の帰国者・接触者相談センターに相談し、23日(木)市内指定医療機関で検体を採取。25日(土)に陰性が判明したが、主治医の判断により再検査の検体を採取し、26日(日)に倶知安保健所で検査、同日陽性が判明。現在、市内指定医療機関に入院中。酸素使用中で中等症。
この男性は、25日(土)に結果待ち5名のうち陰性だった3名の1人で、施設の種類などは公表していないが、この施設では初めての感染者。
クラスターの発生についても調査中で、家族との接触はないと見られ、濃厚接触者の特定を終え、現在、健康上の問題のある人はいないが、症状が発生してから1週間が経過し、今後1週間様子を見るとした。
記者から、「1度陰性になったのに、なぜ陽性になったのか?」の質問に、貞本保健所所長は、「ウイルスの量が少なくて、検体にばらつきがあった」と説明。
小樽市保健所(富岡1)のPCR検査は、コンタミネーション(混入)が発生しているのではないかと判断し、21日(火)から検査を一時中断。原因の究明に取り組んでいるところ。当初、27日(月)の再開を見込んでいたが、5月7日(月)以降にずれ込む模様だ。
これまで陽性となった13名のうち、感染経路が不明な人は、2例目と3例目の夫婦と今回の13例目の3例となり、貞本所長は、「138件の検査のうち13件が陽性。感染率は9.2%。今のところ、市中感染は広がっていないと思う」と判断した。
4月27日(月)時点で、市外分13名を含む138名が検査し、13名が陽性。そのうち8名が入院中。
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