雪解けに泣くJR南小樽駅の壁画!


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 昨年11月に完成した、JR南小樽駅の陸橋下の大きな白いクロスを描いた壁画が、雪解けの季節の影響で、汚れに覆われてしまっている。

 JR南小樽駅の陸橋下の壁画「手を動かすこと2003」と題された作品は、市内在住の画家松田研氏が、昨年11月24日に完成させた。ここには、それまで小樽運河の絵が描かれていたが、白いクロスが5つ、うっすらと透けて見える抽象画へと大転換して、話題になった。

 雪に埋まっていた市内も、ようやく雪解けの季節に入って、この陸橋下の大きなキャンバスに、雪解け水が多量に流れ込み、白と青を基調としたせっかくの作品が、幾筋もの汚れで無残な姿をさらしている。この作品は、ペンキ代の6万円と足場代が市の負担で、制作費なしのボランテアでの仕事だけに、わずか3ヶ月で汚れに放置されるのは残念だ。

 画家の松田氏は、「雪が消えてもっと暖かくなれば、少しは汚れも取れると思うが、放水で洗うことが出来れば良いのだが。自分のモチーフとしては、絵の具は剥げてくれた方が良い」と言う。担当の市の経済部観光事業課では、「今後の対応を検討したい」としている。

 通勤通学客や観光客らの多くの目にさらされる、JR駅構内のユニークなキャンバスが、春の到来とともに汚れを落とし、ニューフェイスでの登場が待たれるところだ。

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