第6回小樽ショートフィルム最優秀賞“3度目の記念日”

 第6回小樽ショートフィルムセッションの表彰式が、3月26日(木)13:00から、市役所(花園2)4階第3委員会室で開かれ、小樽フィルムコミッション・西條文雪会長、迫俊哉市長、島田英二審査委員長、入選8作品制作関係者ら約30名が出席した。

 西條会長は、「この事業は、小樽に住んでいる人も知らない小樽の魅力を、映像を通して掘り起こし、それを内外に発信して小樽のPRに繋げる企画。2009()年にスタートし、2年毎の開催で第6回目となる。8作品がノミネートされ、本日、賞を発表するが、これに満足せず、これからも小樽の強力な応援団として、小樽が益々観光都市として発展するよう映像を通して協力してもらい」と述べた。

 最優秀賞には、東海大学札幌キャンバス早川渉研究室制作の「3度目の記念日」が選ばれ、賞金20万円と豪華な副賞が贈られた。

 当初2020(令和2)年3月14日(土)に、小樽市民センター(色内2)マリンホールで上映会と表彰式を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、表彰式のみ本日行われた。受賞作品は、小樽フィルムコミッションHP(外部)で観ることができる。

 第6回は、平成31年4月15日~令和元年12月6日に作品を募集し、13作品の応募があった。

 審査委員長は、北海道情報大学情報メディア学科・島田英二准教授、審査員に小樽生まれのフリーアナウンサー・今中麻貴氏、クッキングキャスターの星澤幸子氏が務めた。

 小樽をロケ地に、小樽ならではの食べ物をカットに入れることが条件で、10分以内にまとめられ、どのように食べ物が物語に取り入れられるかが見所となる。

 島田審査委員長は、「学生の応募が目立ち、SFやファンダジーなど楽しい作品も多い。映画性・ドラマ性・食べ物に纏わる登場人物の描写・女優の魅力などを総合的に見た。撮影技術も高く、ビデオ作品として楽しく小樽を感じられ、年々レベルが上がっている。メッセージをどう伝えるか、更に向上してもらいたい」と講評。

 最優秀賞受賞作品は、東海大学札幌キャンバス3年・渡辺明香音さん(21)が初めて書いた脚本が採用され監督も務めた。映像製作者で同大国際文化学部デザイン文化学科の早川特任講師の指導の下、同研究室の学生5名が、昨年11月に天気を見ながら撮影した。

 小樽で働く彼と函館の女子大生カップルの話で、高校生の時から付き合う2人が、3年目の記念日11月15日に、小樽で会う約束をする。ルタオのスイーツを食べながら歩く旧手宮線や菜はなでの食事、ガラスの指輪を制作した回想シーン。終了2分前の急展開など。

 渡辺さんは、「賞を獲れると思っていなかったので衝撃だった。みんなついて来てくれて楽しかった。これが最初で最後となるが、文章を書くことは今後も続けたい」と受賞を喜んだ。早川研究所は5回目に奨励賞を受賞し、最優秀賞は初めて。

最優秀賞 3度目の記念日 東海大学札幌キャンパス早川研究室
優秀賞 シフト 北海道情報大学島田ゼミ12期生
奨励賞 恋をした 高橋郁也
市長賞 おいしい新生活 阿部敬史
審査員特別賞 OFF WHITE BONJIN
入選 ぱんじゅうを君に 東海大学 Broadcasting Station
入選 勇者フルタツくん~小樽のアレを求めて 北海道札幌月寒高等学校放送局
入選 水晶あめ ここりか・プロダクション

 ◎小樽フィルムコミッションHP(外部)

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