鈴木北海道知事が、新型コロナウイルスを予防するために表明した、外出自粛を呼びかける緊急事態宣言から一夜明けた2月29日(土)、小樽市内の公共施設等の休業や行事中止を受け、今まで観光客で賑わっていた市内は、人影もまばらで大きな影響が懸念される。
日銀通りにある市立小樽美術館・文学館入口はシャッターが下ろされ、29日から3月19日(木)まで休館を知らせる張り紙が貼られ、向いに位置する旧日本銀行小樽支店・金融資料館もシャッターが下ろされ、3月15日(日)まで臨時休館となった。
同美術館は、市民が発表する場の市民ギャラリーを除くとしていたが、第13回 CoCo Beansクラフト教室作品展&第3回SONOGO展(3/11〜3/15)は、主催者側により中止となり、今後、3月開催の市民ギャラリーでの作品展は中止が増える模様だ。
小樽運河クルーズも3月8日(日)まで臨時休業し、産業会館内にある高齢者が集う「杜のつどい」は、本日から3月29日(日)まで全休閉鎖とした。
多くの観光客でにぎわう堺町通りでは人影もまばらで、メルヘン交差点も静まり返り、いつもと違った光景が広がった。昼近くの観光バス駐車場にはバスが1台も無く、新型ウイルスの影響の重さを物語っている。
堺町通り観光案内所の女性は、「こんなに人がいないのは、これまで見たことのない光景」と心配していた。