株式会社ニトリ(札幌市北区・白井俊之代表取締役社長兼COO)が運営する小樽芸術村(色内1)では、市内外の個性溢れる作家や店舗33店が一堂に会す、@Marché(あったマルシェ)が、2月8日(土)に開幕した。
今年で4回目となり注目が集まるこの催しは、初出店のイタリアンレストラン「余市サグラ」と同町のワイナリー「ドメーヌ・モン」や「ドメーヌアツシスズキ」との料理とワインのコラボーションや、魅力あるアクセサリーや器・ガラス・雑貨などを展示販売。クラシックな建物内部の雰囲気と相まっておしゃれな市場が誕生し、市民や観光客に満足できるひと時を提供している。
かつての金庫室では、竹工芸技能士・山根広充さんの竹細工と、中津箒(ほうき)・吉田慎司さんのワークショップ付きで作品展示を行なっている。営業室では、同村スタッフによるステンドグラス絵付け体験を開催。
山根さんは大分県別府市で修行し、現在は札幌を拠点に活動。630種類もある竹の中から竹細工に適した真竹を使用。基本となる六つ目編みのミニ籠は、1から制作すると2時間かかるが、山根さんの手伝いで1時間で完成できるコースを用意し、「竹の良さや箒の天然素材の良さを、この機会に体験してください」と来場を呼びかけた。
出店舗をプロデュースした白鳥陽子さんも、自らUNGA↑(Plus)を出店。小樽の歴史や文化とからめた商品(小樽瓦焼バウム・小樽めぐりたい・小樽運河開運まんじゅう・消防犬ぶん公おかきなど)や北前船の寄港地の品々を取り寄せている。
kim glass design(祝津・木村直樹代表)も初出店し、5種類のガラス製品を並べた。この日のために揃えた新作で、特別な日を演出する皿や器、小樽焼をイメージしたガラス食器などが並ぶ。木村氏は、「素敵な建物の中で展示販売できることは、出店者にとってもまたとない機会」と力が入る。
かつて会議室などで使われた部屋を活用した2階には、アクセサリーのPluieが、札幌から2回目の出店。アンティーク時計の部品からピアスやペンダント・ブローチなどを制作販売。時計の部品が好きで、時を刻んでいたが動かなくなってしまった時計の部品を、再びアクセサリーとして甦させることで物語を刻む。小さな本のアクセサリーも。
ろうそくの老舗芳川商会では、アンティークのランプを模り、小樽の海の色で仕上げた小樽海燈キャンドル(大・小)を販売。
11:00のオープンに合わせ、待ちわびた大勢のファンが店内を行き交い、作家と会話を楽しみながら、大人の時間を過ごした。
サッポロ・シティ・ジャズミニライブも8日・9日・11日の13:00・15:00・17:00の3回開催され、小樽在住のサックス奏者・奥野義典氏も出演を予定している。
@Marché(あったマルシェ)旧三井銀行小樽支店
2月8日(土)~11日(火・祝)11:00~19:00 入場無料