新病院用地「決算に関係なく早く決まれば」 市長答弁


m3yotoku1.jpg 9月29日(火)13:00から開かれた小樽市議会第3回定例会予算特別委員会の総括質疑で、新病院建設場所について、山田勝麿市長は「決算に関係なく、早く決まればそれにこしたことはない」と答弁した。
 病院問題について取り上げたのは、鈴木喜明議員(自民)。
 24日(木)の会派代表質問での市長の「築港地区に固執することなく、地域の方々や関係者の方々からのご意見を広く聞いて判断する必要がある」との答弁に対し、「学校適正配置の件もあり、量徳にしたかったが、やむを得ず築港にした。その中で、市長としては、量徳がよかったという考えがあった。今回、並木局長のお話、世の中の情勢が変わったし、基本設計の中断もあり、これから住民合意をつけて、もう一回量徳で考えてみようかなと思っているように思えるが」と質した。
 市長は、「平成19年の選挙後に市民懇談会を開催し、なんとか量徳で出来ないのか、もう一回話しあった方がとの意見もあったが、それはそれとして来た。しかし、今回、新病院は量徳小と現在地が適地という病院局長からの提案があり、そのことが新聞報道され、現地の方々に不安を与えたので、改めて話し合いをしている。まだまだ色々な意見があり、学校と病院の両方を建設出来ないのか、病院のために学校を潰すのかというのもあり、これから、なんというか理解を求めるというか、環境作りをしなければならないと思う」と答弁した。
 これに対し、「要するに、そこに適地が空いたらやりたいということか」と質問。市長は、「もともと第一候補なので、一番良い適地だと思っている」と答えた。
 また、「病院の場所の問題は、財政問題に拘束されない気がする。基本設計、実施設計の時には候補地が決まっていないといけない。場所の設定は、どんなに早くても良いのでは。21年度の決算を見ていかなくても良いのでは」と質問。
 市長は、「築港の場所はJRの用地で、一定の決断をしなければJRさんが困るので、態度表明を早くして欲しいという要望があります。21年度決算見込みに関係なく、早く建設場所が決まれば、それにこしたことはない」と答弁した。
 この日の予算特別委員会では、新病院問題のほか、教育や観光問題などが取り上げられた。同特別委は、10月1日(木)までの3日間で審議が行われる。
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