小樽市総合博物館(手宮1・石川直章館長)では、令和2年の干支にちなみ、ねずみの干支飾りを作るワークショップを、今年最後の開館日となる12月28日(土)10:30~12:00に2階実験室で行なった。
同館・能瀬晴菜学芸員が講師となり、5歳から大人までの19組が参加。昆虫専門とする能瀬学芸員ならではの企画で、カイコやねずみの話を聞き工作を楽しんだ。
はじめに、本日の工作の素材となる昆虫の一種カイコについて説明。たまごから幼虫のカイコになり、桑の葉を食べて成長し、脱皮を続けて、さなぎになる時に自身を守るために繭を作るまでの様子をスライドで紹介。
野生のカイコが存在しないことも知り、蛾の標本を観察し、繭から採れる絹糸が、ネクタイやストッキング・着物などに使われること、カイコが食べる桑を育てる肥料に、小樽のにしん粕が使われていたことを学んだ。
令和2年の干支がねずみであることや、北海道に生息するねずみがエゾアカネズミなど9種類もあり、ハリネズミのように“ねずみ”と名がついても、ねずみではないことなども紹介された。
工作会では、1人4個のまゆ玉が配られ、ねずみの特徴となる耳をまゆから切り取り本体に貼り付け、思い思いの目や口を描いて顔を作り、本体に錘を入れて、おき上がりこぼしに仕上げた。
5歳のふうかちゃんとりっかちゃんは、「耳を切る所やヒゲをつけるところ難しかったが、可愛らしくできた」と完成を喜び、母親は「工作が好きなので参加した。難しいところもあったが完成でき、家に帰ってから残りのまゆ玉でも作りたい」と話した。
年末年始(12月29日~1月3日)は、本館・運河館共に休館。1月のチャレンジラボは、UVレジンを使って棒付きキャンディ形のストラップを作る、新企画「キャンディストラップ作り」を、1月5日(日)・11日(土)・12日(日)・18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)14:00~14:30に開催。
参加希望者は、1階のミュージアムショップ「ポッポー」で、9:30〜14:00に受け付ける。先着16名・参加費200円。