独立行政法人・航海訓練所(東京)の練習船「青雲丸」(5,890トン)が、8月9日(日)から小樽沖で行っていた仮泊の実習を終え、10日(月)10:00に小樽港に入港した。
60年の歴史を持つ同訓練所は、国内にある船員養成施設から実習生を受入れ、航海訓練を実施している。2隻の帆船「日本丸」 「海王丸」と3隻の汽船「大成丸」 「銀河丸」 「青雲丸」の計5隻の練習船隊を持つ。
小樽に寄港した「青雲丸」は、1997(平成9)年年に建造された。全長116m×全幅17.90m×深さ10.80m。日本の学生の乗船実習だけでなく、開発途上国の船員になろうとする人の乗船実習を行う。外国人実習生の乗船に対応するため、浴室とは別にシャワールームを設けるなどの工夫を施している。
今回は、東京海洋大学や神戸大学、商船高等専門学校、海技学校の4校・計141名が、同船で乗船実習を行っている。航海中、操船や推進機関の遠隔操作、機関の保守・修理、電子機器の運転操作など、内航の航海士や機関士に必要な知識と技術の習得に研鑽を積んでいる。
新潟の直江津港を4日(火)に出発し、9日(日)から10日(月)にかけて小樽沖で仮泊訓練を実施した。着岸した小樽港第2ふ頭では、10日(月)から12日(水)まで船内の講義を受ける。夕方には、市内に買物に出掛けることが許されている。13日(木)・14日(金)の2日間は、外泊も可能。学生たちにとっては、約6ヶ月の訓練に取り組んでいる中でのしばしの休息となる。
この休息を終えると、15日(土)16:00に函館港を目指して出発する。