秋の風情を鑑賞! 盆栽展

 市立小樽美術館(色内1)で、9月26日(木)にスタートした小樽市文化祭も中盤となり、秋の風情を楽しめる盆栽展が、10月10日(木)から多目的ギャラリーで始まった。

 小樽盆栽会(山田秀男会長)の35席が並び、紅葉した葉や実物(みもの)、樹齢300年のオンコや樹齢200年の真柏(しんぱく)など、見所満載で自然の風景を楽しめ、国内外の観光客や市民らに親しまれている。

 受付横に配置した実物盆栽のガマズミは、赤々とした実がたわわに実り、展示会に華を添えていた。

 これまでは、応募作品すべてを盆栽家が審査し、市長賞をはじめ、教育長賞などの賞を決定し、展示会の開催に合わせ、作品各賞を発表していた。今回は、ドキドキ感を味わってもらおうと、最終日の表彰式まで発表を控えている。

 盆栽教室の講師を務めている同会の毛利昇さんは、樹齢80年以上の蝦夷松の寄せ植えと、松の葉を紅葉させた作品などを出展。生徒12名の小品盆栽も展示している。

 小品盆栽をこよなく愛する小坂美智恵さんは、ブルーの石を敷き詰めた上に、つたおおばこや月見草など12種類をまとめたものなど3点飾りを出展。「12年続けているが、日々新しい発見がある」と楽しんでいる様子。

 吉田収さんも同じく小品盆栽に取り組み、昨年の展示会が終わった頃から今年の作品を構想し、春から作品作りに取り掛かり、今日に間に合わせたという。

 どんぐりは1番目の葉を取り除き、その後2番目の葉が生えるのを待ち、かわいらしいサイズの葉と実を付けた。コスモスは、種まきの時期を7月中旬頃まで遅らせて差木し、展示会に間に合うように小さな花を咲かせていた。

 西洋カマツカは、天候の加減で紅葉が足りなかったと悔やみ、沢山の実を付けた目木は8年もの。それぞれに深い愛情を込めて育てていることが分かる。

 令和2年4月から10月まで(10月は盆栽展)月1回9:30~12:00、長橋なえぼ公園セミナー室で、盆栽作り教室を行っており、体験教室の参加者を募集している。体験料無料で教材費5,000円ほど。問合せ:0134-22-3933 小樽盆栽会事務局

 盆栽展(公募) 10月10日(木)〜13日(日)10:00~17:00(最終日16:00)

 市立美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

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