雨の奥沢水源地 “いのちの森植樹祭”決行

 

 

 北海道千年の森プロジェクト(中村全博理事長)が主催し、一般社団法人小樽青年会議所(鹿角健太理事長)共催の「いのちの森植樹祭 in 奥沢水源地」で、あいにくの雨の中、22種類2,000本の植樹を決行した。

 

 当初200人を予定していたが、悪天候のためキャンセルもあり、東京や道内各地から約140名が集まった。参加者は、雨具と長靴を準備し植樹に励んだ。

 

 2007(平成19)年にスタートした同植樹祭は、「鎮守の森」の再生を目指し、密植・混植することで、災害にも負けない千年続く森の形成を目指す。未来の子どもたちに、美しい地球と生命と大自然を大切にする心を残したいと植樹の活動を続け、今年で12年目19回、奥沢水源地では7回目となる。

 

 10:00から開催式が開かれ、中村理事長をはじめ、迫俊哉小樽市長・ミスおたるの本間則恵さんと西田真美さん、植樹指導に、植生学者で横浜国立大学名誉教授の藤原一繪氏らが出席した。

 

 中村理事長は、「きっと神様が、雨と一体になる意識でやりなさいということ。この環境でもできるという思いを、どんどん広げてもらいたい」と挨拶した。

 

 迫市長は、「4万5千本の植樹をしてきたと聞き、森を守り育てることが、地球を守り命を守ることに繋がっている。そういう思いで植樹に参加してもらいたい。雨の中ではあるが協力をお願いしたい」と述べた。

 

 その後、藤原氏による、植える木々の説明と指導があり、「この雨と一緒に植えることは忘れらない植樹となる。地球温暖化の影響で台風の数も多く、温暖化対策のひとつに、この森作りが大きな影響を与えている。

 

 

 皆さんの連帯感がいのちの森づくり2020に繋がり、世界に繋がっている。小樽の地のミズナラやイタヤカエデ・アズキナシ・桜など、森の木を植えることが大事。木々を競争させて強い森を造る」と話した。

 

 雨が激しく降る中、各班ごとに準備された斜面に分かれ、リーダーから植樹の手順を聞いた。ポットは水に浸してから穴を掘り、苗をポットから外して地面に植えた。全部植え終わってから、わらをかけて縄で抑えた。

 

 千歳在住の4歳の女の子は、カッパを着て雨にも負けず、懸命に植樹に参加していた。終了後、参加者全員に政寿司特製おにぎりが振舞われた。


 
 植樹会場には、仮設テントが設けられ、公益社団法人国土緑化推進機構による写真展「日本の森林いまむかし」も行われていた。

 

 ◎北海道千年の森プロジェクト(外部)

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