アフリカの動物や人々の生活をモチーフに、ジンバブエやコンゴなどの作家の作品を展示販売する、アフリカンアート展が、8月22日(木)~28日(水)に、トベックス敷地内にあるギャラリームーンで開かれている。
小樽出身の高橋朋子さんが代表を務める、アフリカ・ジンバブエの首都ハラレにある音楽事務所ジャナグルアートセンターが主催し、同会場では2年ぶり3回目の開催となる。
会場のギャラリームーンは、池のほとりにある素敵な場所で、つり橋を渡ると鴨が出迎え、アフリカンな作品とマッチした雰囲気が楽しめる。
今回は、高橋代表所蔵の未公開作品も多く持ち込まれ、サイやヒョウ、ゾウなどアフリカを代表する大きな動物(ビック5)を石で作って並べた額、10年前から所蔵するコンゴの工芸品・草で編んだタペストリー、木で作ったマスクなど約2,000点を展示販売している。
展示会でお馴染みのジンバブエの作家アイリーンは、ホーローのポットやカップに、アフリカの日常生活の風景をモチーフに色彩豊かに描き、温かい作風が人気だ。その友人のマーガレット・マジョは、沢山の大冠に絵を描いた。
ブリキなど鉄の廃材から、動物や昆虫・自転車など、次々と作品を生み出すMr.ブッカーは、カメレオンをモビールに、見ているだけで楽しい。
スクラップメタルアート作家の野生動物や石を素材に甲羅部分に穴を開けて模様を施した昆虫などのアート作品が所狭しと並んでいる。
今年は、韓国から、沖縄・福岡・大阪・愛知・北海道と、約30ヶ所でジャナグルの子どもたちによる歌とダンスのツアーが行われ、子どもから大人まで多くの人を感動させた。
そのメンバーが使っている、マタンバの木の実やカボチャの中をくり抜いて音が出るようにしたポショ(マラスカ)などの楽器も間近で見ることができる。
アフリカの暮らしぶりが分かるミニ暖簾、ホロホロ鳥やシマウマ、地面をつつく啄木鳥などの珍しい動物を石膏でカード立てに、ヤマアラシの棘は、縞々で先が鋭く、アクセサリーや帽子に使われているそうで、手に取ってみることもできる。
アフリカの布を使った包みボタンやヘアゴム、手づくりのアクセサリーも種類が豊富。
高橋代表は、「本物のヤマアラシの棘をはじめ、工芸品やアフリカンなアート作品に出会える機会。ぜひ見て楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけた。24日(土)午後以外は同代表が在廊中。アフリカの話も聞くことができる。
◎関連記事