祝津のホテル天望閣が倒産!!


tenbo.jpg 小樽祝津のおたる水族館の上にある、ホテル天望閣(祝津3-282)が倒産した。同ホテルは3月4日で「売上高の減少のため、支払いの資金繰りが困難となった」として、破産手続に入り、閉鎖に追い込まれ事実上倒産した。ホテルの玄関入口には“お知らせ”が貼られ、各位へのおわびと建物内の立入り、物品の持ち出しを固くお断りする旨が述べられている。
 同ホテルを経営する株式会社天望閣(本社小樽市佐藤一行社長)は、1965年の創業で客室数55、収容人数230人と、祝津の中核的な存在の大規模宿泊施設。負債総額は、約3億7千万円、従業員は約40人。小樽観光の一つの目玉である祝津の鰊御殿の上にあり、断崖絶壁の上に建ち、海や夕陽の眺めの美しいことで知られ、回転展望レストランもあった。これまで修学旅行客の受け入れが、営業の主力をなしていたが、ヒルトン小樽などの大型ホテルに客を奪われ、苦戦が続いていた。売上高も急激に減少し、最近では2億8千万円程度となり、債務超過に陥っていた。5日に倒産を知らずに、昼食に来た夫婦は「えっ、つぶれたの?びっくりした」と残念そう。同ホテルの隣にはかつて営業していた建物が、朽ち果てたままの姿をさらしているだけに、同ホテルの倒産で、閉鎖された建物の行方にも、大きな影響が出ることは必至の状況となっている。