旧板谷邸(海宝楼・東雲町1)の敷地内で予定されている賃貸マンションの新築工事の説明会が、4月27日(月)18:30から、旧堺小学校1階(地域活動室・東雲町9)で開かれた。
説明会は、同所周辺の東雲・山田・妙見・港堺町会の住民を対象に行われた。参加したのは約20名。設計事務所の(有)エー・トランス デザインワークス(秋庭哲代表取締役)は、建設する地域・地区の用途や構造規模、戸数、高さなどを明らかにした。
賃貸マンション「(仮称)AMS東雲」は、鉄筋コンクリート造地上9階建・延べ床面積3358.82平米。1LDK18戸、2LDK18戸、3LDK16戸の計52戸で、各戸に温泉付。現在設計中で、設計が出来次第、確認申請の提出を行うことにしている。
着工は最短で平成21年8月1日、竣工は最短で平成22年4月1日となる。建設場所は、山側の予定で、「海側にもう1棟建てたいという考えがあるようだ」(秋庭代表取締役)としている。
これに対し、参加した住民からは、「うちは、マンションの日陰になる」。「もうちょっと敷地の真ん中に出来ないのか」。「住民の話を聞かないと、計画もうまくいかないのでは」。「港に客船が入ると、正面には、この水天宮地区が見えるが、ここに高いマンションがぼんぼん建っていると、観光客へのイメージが悪くなる。25m以内の9階建てというが、海抜25mなので、実際は50mになる」。「説明会なのに、設計事務所の人しか来ないで、建築主が来ないのでは単なる報告会だ」との意見が飛び交った。
設計事務所では、28日(火)18:00から市民センター・マリンホールで、街づくりを考える民間団体「小樽再生フォーラム」(篠崎恒夫代表)を対象に説明会を開催する。
この2日間で出た意見を持ち帰り、建築主と協議し、検討結果を公表することにしている。
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