小樽市総合博物館(手宮1)で、今年100歳となる蒸気機関車「アイアンホース号」が、25日(土)・26日(日)の2日間、試乗会を行っている。「ポーッ!!」と、甲高い汽笛の音が、北海道鉄道の発祥の地・手宮地区に鳴り響いている。
100歳を迎える長老蒸気機関車「アイアンホース号」は、アメリカ合衆国のH・K・ポーター社が、1909(明治42)年12月に製造した。全長6.80×全幅2.18×全高2.90m、軽油または再製油を燃料とする。
1995(平成7)年の小樽交通記念館の建設に伴い、約1億円かけてアメリカから輸入された。交通記念館の閉館後、2007(平成19)7月にリニューアルした総合博物館が引き継いだ。夏期限定で、敷地内の中央駅と手宮駅を毎日3~5往復し、多くの子供たちを乗せて楽しませている。
今年も雪解けとともに、29日(水)から始まる同館の夏期運行に合わせ、100歳の長老機関車の整備が始まった。このほど、ようやく最終点検に入り、25日(土)13:30から、約30人の子供たちを乗せて試乗会を行った。近代化産業遺産の旧手宮機関車庫・転車台に乗り、ぐるっと回転。
白い蒸気を吹き出しながら「ポーッ!!」と汽笛を響かせ、中央駅と手宮駅間のレールの上を走った「アイアンホース号」。約20分間の構内の旅を体験した子供たちは、客車から顔を覗かせて、小樽の春の風を気持ちよさそうに受けていた。
この日は、13:30と14:30の2回試乗会が行われた。
札幌から来た吉田夏月ちゃん(7)と静月くん(3)は、「機関車が走ると足がブルブルと震えて面白かった」、「電車が好きだから、機関車にも乗れて嬉しかった」と喜んでいた。
29日(水)からの「アイアンホース号」の運行スケジュールは、平日11:30、13:30、15:30の3往復、土日祝日11:30、13:30、14:30も、15:30の4往復となる。詳細
今年3月、この「アイアンホース号」の100歳を祝おうと、記念祭の実行委員会が発足した。8月8日(土)から16日(日)までの8日間、100歳の機関車の記念事業が行われることになっている。こちら
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