今年一番早く小樽に寄港する予定だった豪華客船クリスタルセレニティ(バハマ船籍)が、推進機器の不調を理由に、小樽港を素通りすることになった。
同船は、全長250m・全幅32.2m・速力最高22ノット・68,870トンの大型クルーズ客船(乗客1,080名・客室549室・乗組員655名)。今年、小樽に寄港する客船の中では最大級で、どの船よりも早く小樽港に姿を見せ、クルーズシーズンの幕開けを告げる予定だった。
しかし、ツアーのクリスタルクルーズで世界各国を航海する予定だった同船の推進機器が不調となり、通常21.5ノットで航海するところ、19.5ノットしか出すことが出来ない状況となった。このため、予定のスケジュールのまま航海すると、目的地のアラスカに24時間遅れで到着することから、今回、19日(日)に小樽に寄港予定だったが、これを中止した。
市産業港湾部港湾室では、「せっかく今年は過去最高の15隻の客船が小樽に寄港する予定だったので、中止となって残念だ。クリスタルセレニティは、小樽に寄港した船の中で最大の68,870トン。期待していたのに本当に残念」と話している。
同船の寄港中止により、今年の小樽港に一番早く寄港することになった客船は、フォーレンダム(オランダ船籍・60,906トン)で、5月7日(木)に入港し、その日の17:00に出港する。この後、日本を含む世界各国の大型客船が次々に小樽に寄港する。(平成21年 小樽港クルーズ客船寄港予定)
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