3月24日から3日間に渡り、北海道新聞(朝刊)の小樽しりべし版にて連載された「医 わたしは看護師」について、現場スタッフの目線で感じたことを述べたい。
「上」はとてもいい視点で書いていました。職員からも「あぁ よく書けていて良い記事だね。」と口々に言っていました。なかなか現場の看護師の視線で書く記事が少ないですが、よく代弁してくれたと感じていました。
しかし、「中、下」の記事は大変がっがりしました。まず、総師長の言葉「患者の行動で疲れることはない」と書いてありましたが、それは本気で言ってるのかと思いましたね。現場のスタッフはもう体力的にボロボロな状態であり、その結果として「大量退職という事実」に繋がっているのだと身をもって感じております。
これまで何人か総師長が代わりましたが、スタッフのなかでは誰に代わっても同じだろうという考えもつ人が多いです。現場の実態を把握していない数々の発言に対し、まさにスタッフの事を考えていないのだなと、皆が感じています。「うら若き乙女」だけでなく、同様に、現在働いているスタッフも大事にする必要があるように思います。
また、総師長が部長職になっても大量退職という流れに歯止めをかけることはできないでしょう。なぜならば、この記事を通して、上とスタッフとの考えには隔たりが大きいという事を痛感したからです。ましてや、病棟の閉鎖により、管理職の人員がどうみても余っているのに、人員が不足している現場になぜまわさないのか。副総師長は2人も必要なのか。ただの高給取りです。人件費の削減が必須な情勢のなかで、非常に無駄があると感じませんか。それならば、現場で働けるスタッフを増員し、忙しい現場を少しでも緩和して欲しいものです。この事実を知った上でやりがいをどう見出せばよいのか。これから先の不安は全く拭えません。
「人間は忙しいから不満なんじゃない。認めてくれないから不満」と書いてありましたが、現在の小樽病院は、ご飯を食べる暇もない程忙しい。まさに「忙しさにも不満」があるのだ。