小樽市議会(鈴木喜明議長)の第2回定例会は、6月17日(月)13:00から、市役所(花園2)議場で会派代表質問を行い、自由民主党濱本進議員と、立憲・市民連合佐々木秩議員が質問した。
濱本議員は、市長の政治信条、行政経営、地域経営について質問。
令和最初の市長として迫市長は、「歴史と伝統ある小樽が安全安心で活力あふれる町であり続けるよう、未来に備えたまちづくりを皆さんと共に全力で進め、そのかじ取り役を担う重責とやりがいを改めて感じているところ」と答えた。
国立小樽海上技術学校が短大として存続し、小樽商業高校の一部を譲り受けることとなった。現在の庁舎との距離や移動時間を考え、残り部分に小樽市役所第2庁舎と明確に位置付けて活用してはどうかの質問に、「ひとつの方策」と答えた。
また、小樽の新たな魅力づくりとして、平成26(2014)年度に第3号ふ頭および周辺再開発計画を策定したが、計画全体の実現は、物流機能の移転再配置・財政負担・民間活力の導入など課題も多いことから、段階的に進めていく必要があると考え、現在、大型クルーズ船対応の岸壁整備を進めるほか、6月4日には、経済界や観光業界との意見交換の場として第3号ふ頭を核とした魅力づくり連絡協議会を開催し、今後、旅客ターミナル機能の導入、駐車場の整備、第3号ふ頭基部の整備について議論する予定。
佐々木議員は、中学校の部活動について、「市内中学校の生徒数の減少は避けられないため、部活動を成立させるのが困難となり、入学した中学校にやりたかった部がなく、あっても競技規定の人数に達せず大会に参加できない事態がある。本市は、こうした諸問題解決に学校統廃合を理由のひとつとしていたが、その計画が現在ストップ。再検討中となり、本市の生徒数と部活動参加者について」を聞いた。
林教育長は、「部活動参加者の全生徒に対する割合と10年間の推移について、部活動に参加している生徒の割合は、平成21(2009)年度77.8%、今年(2019)度が76.3%で、僅かに減少傾向にある。運動系の部活動参加者は、平成21年度が64.6%、今年度が57.7%で減少傾向にある。文化系は、平成21年度は13.2%、今年度が18.6%で増化傾向。
不参加生徒の主な理由は、野球やサッカーなど学校外のグラブチームでの活動や、体操・水泳・柔道・剣道・ピアノ教室や塾に通っているため。道具や楽器代などの支援、個人に対しては、小樽市中学校体育連盟等を通して全道大会等への交通費や宿泊費を支給している。
部活動参加生徒の減少で、単独チームによる大会参加が困難な学校に配慮し、複数校合同チームの出場が認められている。
今年度は、野球では向陽中と潮見台中の合同チーム、桜町中・望洋台中・朝里中・銭函中の合同チーム、サッカーでは、松ヶ枝中・桜町中の合同チームが編成されている。
本市においても、部活動数が減少傾向にあり、生徒が希望する部活動に参加することができない状況になっている。文化系においても、在籍校に入部したい部活動がないこともあり、全体について、対応策を検討する必要がある」 とした。
18日(火)は、共産党・高野さくら議員、公明党・秋元智憲議員、無所属・中村岩雄議員の質問が行われる。