伝統文化“和を遊ぶ” 6/9(日)開幕

 小樽市民会館(花園5・月居卓司館長)と小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)主催の第11回和を遊ぶが、6月9日(日)12:30から小樽市民会館(花園5)大ホールで開幕。伝統文化関連団体9団体・総勢約200名が一同に会し、華やかに繰り広げる。
 小樽に息づく伝統文化を後世に伝えたいと、当初の強い思いを継続し11回目を迎えた。
 毎年、会場を沸かす第4弾「殿方による日本舞踊」では、「長唄筑摩川」を演目に、初回から出演している上林猛氏(藤間流扇玉会)と中村全博氏(おたる政寿司取締役会長)に加え、平松正人氏(株式会社角一商会代表取締役)、山本秀也氏(協和総合管理株式会社代表取締役社長)が新たに出演。歌舞伎狂言の一場面で、加賀藩のお家騒動を題材にした暗殺シーンを見所として、これまでよりも練習日を増やし4月からの猛特訓の成果を披露する。
 
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 また、国内外で演奏活動を行う尺八奏者・難波竹山氏を招き、一流の音色を堪能する演奏会を設けた。
 和を遊ぶを締めくくる演目、企画作品組曲「北前船」では、藤間扇久華氏が脚本を手がけるにあたり、様々な関係者からの話や資料を読み、一攫千金を夢みた船乗りの心意気を一番に盛り込み、苦労を乗り越えた先にどんな喜びがあったのか深い思いを、藤間流扇玉会・藤間扇玉氏による振付と演出とともに、三曲・朗読・民謡・俳句・詩吟を、日本舞踊と組み合わせて表現。
 扇久華氏は、「北前船について詳しく知らない方にも、講演会とは違う形で伝えられると思う。どんどん時代が変わる中で、日本の伝統文化は、どのジャンルも400年以上変わらずに受け継がれ、今この時代に見直されていると思う。会場では、五感で感じることができる機会となり、ぜひ生で観ていただきたい」と多くの来場を呼びかけた。