小樽市内の和太鼓5団体が、3月15日(日)13:30~16:00、小樽市民会館(花園5)に一堂に集まり、それぞれの個性あるバチさばきを見せ、超満員となった会場から大きな拍手が起こった。
「小樽和太鼓フェスティバル2009」は、小樽市民会館の呼びかけで初開催となった。おたる潮太鼓保存会(80人)、小樽太鼓衆鼓響(14人)、小樽明峰高等学校太鼓部(12人)、銭函創作太鼓童夢(11人)、和太鼓おたる打々っ鼓(27人)の5団体130人が参加した。
太鼓フェスのトップを切ったのは、おたる潮太鼓保存会の幼年・小学生からなる若潮隊70人。小さな太鼓をずらりと並べて、可愛い”やー”の掛け声とともに、元気いっぱい太鼓の音を響かせた。
結成4年目の明峰高太鼓部は、卒業生も参加して、初代部長が作曲した明峰初のオリジナル曲を披露。銭函創作太鼓童夢は、千里・さきがけ・翔など5曲。和太鼓おたる打々っ鼓は、インドネシアの竹楽器アンクルンを取り込んだ曲など披露し、子供から大人までがそれぞれの個性を出し合って、迫力と繊細な打演を会場いっぱいに響かせた。
潮太鼓保存会のハマナス隊・親隊は、合同で打演し、息の合った演奏を披露した。北国の勇ましい男をイメージした2人が合い打つ大バチ・小バチの迫力のリズムには、拍手喝さいとなった。
5団体のトリとなった小樽太鼓衆鼓響は、形式にとらわれない自由なバチさばきで、観客も一体となる盛り上がりを見せた。大太鼓や力、Runなどオリジナルの7曲を演奏し、会場を沸かせた。
フェスティバルのフィナーレは、5団体の約100人がステージにずらりと並び、大迫力の「千人太鼓」を披露。1,000人を超える聴衆で埋められた会場は大きな拍手と歓声に包まれ、小樽初の太鼓フェスティバルは大盛況のうちに幕を閉じた。
関係者たちは、「こんなにお客さんが集まるとは思わなかった。この盛況ぶりを見ると、継続して太鼓フェスティバルを開催したいと思った」と感激の様子だった。