坂牛邸 初の一般公開 

 北海道を代表する建築家・田上義也が設計した坂牛邸(入船5)が、2月14日(土)10:00~11:30、初めて一般公開された。
一般公開は、同邸宅のこれからのあり方を考えるNPO小樽ワークス(遠藤謙一良代表)と財団法人北海道地域活動振興協会が実施。道内の歴史的建造物の保存再生を考えるしりべしiネットシンポジウム「北海道れきけんフォーラム」の前に行われた。
初の一般公開には、個人や団体の約50名が参加した。小樽ワークス関係者の解説とともに、居間や和室、応接室などが案内された。参加者たちは、モダンな建物を見学し、「面白い造り」、「見られて本当に良かった」と感動の様子だった。
坂牛邸は、1928(昭和3)年に建てられた木造2階(225.81平米)の個人住宅。帝国ホテルや、火災で焼失した坂別邸(小樽市見晴町)の設計などで知られる、近代建築の父と言われた建築家・田上義也氏設計のモダンな洋館。小樽公園西側の白樺林に面し、当時の建築様式を示しており、80年の歴史がある。市内には、坂別邸が存在していたため、小樽市指定歴史的建造物となっていない。現在、NPO小樽ワークスによって、同邸宅の今後のあり方が模索されている。関連記事
13:30からは、運河プラザ(色内2)で「北海道れきけんフォーラム」が開かれ、小樽ワークス関係者をはじめ、道内の歴建保存に関わる学術研究者や建築関係者、行政職員、学生、一般市民などが参加し、基調講演やパネルディスカッションなどが行われた。
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