小樽市役所カメラクラブ(遠田芳男会長)の最後の展覧会「第9回全紙展」が、11日(水)から市立小樽美術館(色内1)で始まった。
1951(昭和26)年創立の同クラブは、50年以上の歴史を持つ写真同好会。全盛期には、20名の会員数となり、北海道写真協会の審査会員を2名輩出するなど、市内のカメラ愛好会の中心的な存在だったという。
毎年、市役所市民ホールや図書館、美術館で作品展を開催し、数多くの作品を披露してきた。
現在は、会員11人で、このうち現職職員は3人。新規会員もなく、会員の高齢化が進んだ。これらの理由で、この展覧会をもって活動に終止符を打つことにした。
最後の展覧会には、1泊撮影会で撮りためた大雪山やニセコの風景のほか、運河や祝津など小樽風景など全39点が飾られている。会員それぞれの個性を楽しむことが出来る。昨年、逝去した会員2人の遺作も5点展示されている。
遠田会長(60)は、「1泊旅行では、会員が混浴でばあちゃんと写真を撮ったり、函館に撮影に行ったら山が噴火して立ち入り禁止になっていたり、色々な珍道中があった。会の解散は寂しいが、高齢化しているし、現職会員も少なくなるので仕方がない。50年間で、先輩から伝わった撮影技術もあるので、またみんな集まって旅行して写真は撮りたいと思う」と語っていた。
「第9回全紙展」は、2月11日(水)から15日(日)まで。12日(水)は、美術館の休館日となっている。入場無料