小樽が生んだプロレタリア作家・小林多喜二を偲ぶ「多喜二祭」が、2月20日(金)の命日、多喜二が眠る奥沢墓地(奥沢5)や市民センター・マリンホール(色内2)で行われる。
小林多喜二(1903.10~1933.2)は、秋田に生まれ小樽で育ち、小樽高商(小樽商大)に学び、小樽をこよなく愛していた。文芸雑誌に数多くの作品を投稿し、文壇デビューを果たし、「蟹工船」などの名作を生んだ。昨年には、この「蟹工船」のブームが起こり、小樽でも「1日文学散歩」ツアーが作られた。
今年の「多喜二祭」では、13:30から奥沢墓地で墓前祭で多喜二を偲び、18:30からマリンホールで講演会が開かれる。「音楽と講演の夕べ」では、旭展望台にある多喜二の歌碑建立時に事務局長を務めた一橋大学の浜林正夫名誉教授が立ち、「蟹工船をどう読み解くか」について語る。参加費1,000円(当日1,200円)、高校生以下800円。