100年に一度の金融危機による経済不況の影響で、今春卒業予定の高校生の就職状況が厳しくなっている。
小樽職業安定所(ハローワーク小樽)発表の「新規高等学校卒業者職業紹介状況」(平成20年12月末現在)によると、同所管内(小樽・余市・仁木・古平・赤井川)の卒業者数は1,574人(男868・女706)。このうち、170人が管内、130人が道内、116人が道外で就職を希望している。
これに対し、求人数は、管内193件、道内235件、道外403件で、内定率は、管内48.2%、道内46.2%、道外88.8%となっている。
同所では、昨年11月、来春卒業する生徒と採用を予定している企業が一堂に会する就職促進会を開催した。しかし、小樽市内・道内の参加企業24社に対し、96人の生徒が面接を受けたが、内定が決まったのは30人に留まった。
「経済状況が悪化し、管内の生徒でまだ未内定の人がいるので、就職支援を行いたい。年度内に2回目の就職促進会を開催することは初めて」 と、同所では、管内の企業11社(求人数20人)が参加する異例の第2回就職促進会を、2月5日(木)13:30~15:30、小樽グランドホテル(稲穂1)で開催する。
今回、就職促進会を開催する小樽グランドホテルも、2月15日(日)で閉館となり、従業員の雇用問題が大きく立ち塞がっている。
新卒高校生の就職状況は、ますます、困難さを増している。
◎ハローワーク小樽
◎新規高等学校卒業者職業紹介状況(平成21年3月卒)