北海道の抽象画の先駆者4人を紹介する企画展「北海道 抽象画のパイオニア」が、1月31日(土)から、市立小樽美術館(色内1)で始まった。
紹介される抽象画のパイオニアたちは、菊地又男、小谷博貞、沢田哲郎、小松清の4人。
札幌出身の菊地又男と小谷博貞は、北海道美術界の重鎮で抽象絵画の牽引者。小樽出身の沢田哲郎と小松清は、この2人のその後の次世代を担った。
菊地又男の作品は、キャンパスに新聞紙や機械、女性用ハンドバックなどを張り合わせた独特のコラージュなど8点。初期と晩年の作品を見比べることが出来る。
小谷博貞の作品は、兵役の経験から得た死に対する思いを描いた8点。
沢田哲郎の作品は、”スカイスケープ”と呼ばれる、水平線の連続で構成された独特のスタイルを持つ11点。
小松清の作品は、亀甲や扇形という日本独特のフォルムを使った色彩豊かな作風の15点が飾られている。
同館企画展示室には、この北海道を代表する抽象画のパイオニアたちの豊かな色彩にいろどられた作品が並べられ、来場者たちの目を楽しませている。
企画展「北海道 抽象画のパイオニア」は、5月17日(日)9:30~17:00(入館は16:30)まで。観覧料:一般300円、70歳以上の市内在住者・高校生150円、中学生以下無料。問合せ:0134-34-0035
2月8日(日)18:00~19:00には、42作品が並ぶ会場で、小樽商科大学のプレクトラム・アンサンブルによるギャラリーコンサート「マンドリンの夕べ」が行われる。15:00~18:30には、財団法人煎茶道方円流小樽支部の「お茶とお菓子のお振る舞い」もある。