小樽観光大学校の検定試験開始から約2年、このほど、「おたる案内人」による初めての観光ツアーが誕生した。
おたる案内人による観光ツアーを企画したのは、北海道中央バス(色内1・平尾一彌代表取締役社長)。冬の定期観光バス&スキーバス特集で、雪あかりやガラス・夜景ツアーなど小樽の6コースの中に新設された。
「観光ガイドでは限界があるので、現地を熟知したおたる案内人によって小樽を紹介してもらい、いままでと違う小樽の街・歴史をツアー利用者に見てもらうことが出来る」(中央バス・運輸部運行計画課)と期待する。
ツアーは、「冬の小樽運河名所めぐり&食べ歩きコース」で、おたる案内人のマイスターか1級の資格者が小樽運河周辺を案内し、かま栄のパンロールをはじめ、花月堂のプリンどら焼き、桑田屋のぱんじゅう、利尻屋みのやの昆布茶などを味わう。
札幌駅前バスターミナル発着(9:30発・16:55着)の7時間25分コースで、来年4月11日まで運行される。大人4,800円・小人2,900円。おたる案内人による案内料金・食べ歩き費用・天狗山ロープウェイ代が含まれている。1人でも参加可能。
マイスター資格者の小樽観光ガイドクラブ・倉重紀久男代表(68)は、「11月は、試行錯誤の中でツアーを実施した。マイスター・1級資格者といえども、知識だけではガイドは難しいものがある。12月からはガイドクラブの仲間とともにツアーを成功させたい」としている。
観光大学校事務局の小樽商工会議所は、「平成19年1月におたる案内人の試験を開催し、今年4月にマイスターを設置した。今回、初めておたる案内人の名前がついたツアーが企画され、案内人のことが認知されたと喜んでいる。ただ資格を取っただけでなく、活躍の場が増えてきた」(野田昌孝業務部長)。
11月14日現在、おたる案内人の有資格者は、マイスター18名、1級155名、2級115名の計288名となっている。
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