小樽の自然や建造物などの貴重な写真を、クリックひとつでパソコン画面に呼び出せる、小樽市博物館の「デジタルアーカイブ」が、このほど一般に公開された。
小樽市博物館(色内1-2-20)の所蔵している絵葉書・写真など13,000点を収めている「デジタルアーカイブ」に、同館入口脇に置かれたパソコンから、来館者は自由に閲覧出来るようになった。
同館では、緊急雇用対策事業として、平成13・14年度の2年間で、この13,000点にものぼる画像のデジタル処理を進めていた。
収められた画像は、かつての商都小樽の賑わいや、自然の姿を示している。利用者は、キーワードを入力することでこれらの画像にたどり着ける。キーワードは700種もあり、町名や地番、建造物などを打込むと、それに関係した画像がたちどころに現われる。
著作権の問題も、同館から第3者への利用についても、クリアされている。
今回の「デジタルアーカイブ」の公開は、減少傾向にある来館者対策のひとつでもある。担当の石川さんは「博物館でもガラスケースを見るだけではなく、情報を持ち帰ってほしい。利用者も日に5人程度ある。13,000点も覚えきれないし、本物の写真を渡すことも出来ない中で、デジタルデータ化した画像を提供出来るのは、インターネット時代のたまもの。」と話す。
キーワード検索などで得られた画像は、プリントして持ち帰ることも出来る。プリントは有料で、A4で100円、はがき大で50円必要。問合せ 0134-33-2439 小樽市博物館。
http://www.city.otaru.hokkaido.jp/kurashi/museum.htm