小樽で日本初の公道レース開催を目指す「北海道小樽グランプリ協議会」(山田勝麿会長)は、9月3日(水)、約2年ぶりに総会を市役所別館で開き、規約と役員の改正を行った。
同協議会は、2004(平成16)年3月に設立し、小樽での公道レース開催を目指している。小泉内閣当時に地域再生計画第1号に認定され、設立当初は、電気自動車の公道レースの実現を目指していたが、公道レース世界選手権「チャンプ・カー・ワールドシリーズ」誘致の話が急浮上した。
2007(平成19)年開催に向けて取り組みが加速し、スポンサー獲得などの営業活動を行うための会社も立ち上がり、小樽観光や経済活性化の起爆剤になるのではと期待されていた。しかし、デモンストレーション開催の許可や資金が集まらず、小樽でのチャンプ・カーレース開催の夢は、はかなく消えた。
チャンプ・カーレースの開催断念から、同会の活動は休止状態だったが、3日(水)14:00から、約2年ぶりに会長や理事ら11名が市役所別館第3委員会室に集まり、規約と役員組織の変更を行った。
規約の第一条(目的)は、これまで「北海道小樽グランプリの早期実現を図ることを目的とする」となっていたが、これに「公道レースを行うことによって、小樽の経済活性化に繋げる」を加えた。このほか、事務局を小樽市長橋2から市内の適地(未定)に移し、目的を達成するための事業を、「北海道小樽グランプリ推進に向けてのPR」から“誘致活動”に変更した。こちら
役員改正では、会長は、これまでと同じく山田勝麿市長で、新たに副会長と常務理事を設けた。副会長には、鎌田力・小樽商工会議所と眞田俊一・観光協会会長。常務理事に、中松義治・小樽商工会議所専務理事と赤間元・観光協会専務理事を選び、新組織を整えた。こちら
同協議会は、地域再生計画第1号の2年間の延期を国から了承されており、この規約・組織変更によって、一度消え去った小樽での公道レース開催の復活を夢見て、本格的に動き出すことにしている。
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