財政難の小樽市は、2001(平成13)・2002(平成14)・2003(平成15)年度の3ヵ年で、市内8ヶ所にある運動施設のクラブハウス(管理棟)から管理人を廃止し、年間約250万円の費用をカットした。
市が、運動施設のクラブハウスに管理人を設置していたのは、桜ヶ丘球場・祝津ヨットハウス・弓道場・からまつ公園運営ハウス・小樽公園庭球場・入船公園庭球場・朝里川温泉庭球場・潮見台シャンツェの8施設。
このうち、祝津ヨットハウスと小樽公園庭球場、桜ヶ丘球場の3施設では、管理人を住み込みで常駐させていた。1ヶ月1万円の報酬と年末報酬の5,000円で、1施設年間12万5,000円を市が支払っていた。このほか5施設では、嘱託職員として給料を支払っていた。8施設合計で年間約250万円をかけていた。
財政難で“ケチケチ作戦”を展開中の小樽市は、この250万円をカットしようと、2001(平成13)年度に、弓道場と小樽公園庭球場園の2施設、2002(平成14)年度に、祝津ヨットハウス・からまつ公園運営ハウス・入船公園庭球場・朝里川温泉庭球場・潮見台シャンツェの5施設、2003(平成15)年度に、桜ヶ丘球場のクラブハウスの管理人を廃止した。
市では、「管理人の廃止で、経費が抑えることが出来るようになった。今は、市の直営で管理し、担当者を巡回させたり、体育協会の所属団体と施設管理などについて話している」 としている。しかし、市民からは、「財政破綻させた市長のボーナスをカットして、管理人を常駐させるべきだ」 との批判が寄せられている。
現在、桜ヶ丘球場を使用する小樽野球協会の後援会では、財政難の市に変わって、同所クラブハウスを休憩室に改装するための資金や家具を市民から集めている。この2日(水)付の記事を見た市内医療関係者から、早速、協力するとの申し出が後援会にあった。「大変嬉しい。これから費用などを検討して、準備が出来たら改装工事に入りたい」(安達英明後援会長) としている。
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