「おたる水族館」(祝津3)が、今年、50周年を迎えている。7月5日(土)から、「シノノメサカダザメ」の道内初展示や特別展「50年のあゆみ展」・「おたる水族館が初めて物語」、「お客様謝恩プレゼント」 など、記念特別イベントを実施する。
同館は、1958(昭和33)年7月、北海道大博覧会の「海の会場」として、祝津の前浜に誕生。翌年には、小樽市立水族館が発足し、全国で初めてトドショーを開催して話題を集めた。1964(昭和39)年に入場者数累計200万人を突破した。
1974(昭和49)年に、市の第3セクターとして、小樽水族館公社の新館が現在地にオープン。この後、、イルカスタジアムやセイウチ館をオープンした。道内有数の水族館として多くの市民や観光客が足を運んでいる。
50周年記念の特別展示として、道内で初めて「シノノメサカタザメ(Shark rey)」を公開する。太平洋からインド洋に分布し、名前にサメとついているが、エラが腹にあるためエイの仲間。顔や頭、胴体はエイの形をしているが、尾はサメの形をしている。スターウォーズの映画に出てくる宇宙船のように、ゆっくり水底に沈み、底から20㎝ぐらいのところを泳ぐ姿が“カッコイイ”という。約200万円かけて同館が購入した。
「はるばるインドネシアから飛行機でやってきた。長旅にも負けず2匹は元気いっぱい。見た目はまるで宇宙船のよう、カッコイイ姿を是非ご覧ください」(同館)。本館1階海のパノラマ水槽で展示されている。「シノノメサカタザメ」は、今後、絶滅危惧種に指定される予定で、入手が困難になるという。 シノノメサカタザメ
このパノラマ水槽に向かう途中には、特別展「50年のあゆみ展」・「おたる水族館が初めて物語」のコーナーが用意される。市営として誕生してから今日までの歴史を、写真や新聞記事とともに年表形式で紹介し、絵巻物風の面白い造形物でアピールする。また、同館が、50年の歴史の中で、全国に先駆けて行ってきた展示やショー、繁殖などを写真・パネルで紹介。生物とともに当時の担当者の苦労話もある。
さらに、「50年間の感謝の気持ちを込めて」 と、50周年記念期間中(7/5~8/24)に来館した人を対象に、水族館の特選商品のプレゼントもある。「お客様謝恩プレゼント」は、総額100万円相当で、150名にチャンスがある。市内ホテルのペア宿泊券やぬいぐるみ、キーホルダー、水槽セット、小樽名産品詰め合わせなどの景品が用意されている。期間中、10日ごとに抽選が行われ、1回の当選者は30名となる。(写真提供:おたる水族館)
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