昭和の時代が今「現代」に甦る。小樽復活祭・2008「GENDAI」が、7月19日(土)、旧キャバレー「現代」(白鳥家別邸・稲穂2)で行われる。一日だけ、小樽の昭和の時代を象徴した「キャバレー現代」が、ビアホールとして復活する。
旧キャバレー現代は、ニシン漁三大網元の白鳥家別邸として、1909(明治44)年に建築された。大きく張り出した赤い屋根、白い漆喰の壁、背の高い門柱、格子窓などが特徴的で、「明治の風情があふれている」。
戦後の1948(昭和23)年、杉目繁雄氏によって、進駐軍向けのビアホール「GENDAI(現代)」として開店。1951(昭和26)年には「キャバレー現代」と店名を改め、日本人客も利用出来るようになった。当時は、小樽の名士が集う場で、全盛期にはホステスが50人もいたという。古風な赤いベルベットのソファやミラーボール、バンド演奏など、古き良き全盛の小樽を物語っていた。しかし、時代の流れとともに、1999(平成11)年に、50年の歴史に幕を閉じた。
ビアホールが開店して、今年でちょうど60年になる。小樽まちづくり市民サポート委員会(笹島進委員長)は、「小樽全盛時代の賑わいによって、新しい小樽復活の原点を多くの市民に発信して行きたい」 と、7月19日(土)10:00~22:00、一日だけの復活祭を企画した。
第1部(10:00~16:00)一般公開・歴史写真展、第2部(18:00~22:00)ビアホールの2部構成となっている。第1部では、建物の一般公開と合わせて古き小樽の人々の写真の展覧会が行われる。第2部のビアホールは、参加料3,000円(2,000円分の飲食代含)で、当時のまま残されている店内で、ビール片手に昭和の小樽を楽しむことが出来る。枝豆や珍味、から揚げなどのおつまみもある。オール500円。
6月6日(金)から前売券が発売される。「すでに問合せが何件も来ており、チケットには限りがあるのでお早めに」 と呼び掛けている。この売上げの一部は、「小樽ファンが支えるふるさとまちづくり寄附条例」の歴史的建造物の保全事業へ寄附することにしている。
問合せ:080-6065-4975 事務局
◎キャバレー現代