奥沢水源地施設 土木遺産に認定 


okusawasuigenti.JPG 小樽市の水道発祥の地として知られる奥沢水源地の水道施設が、社団法人土木学会から”平成20年度土木学会推奨土木遺産”に認定され、11月18日(火)に認定書授与式が行われた。
 「選奨土木遺産」は、2000(平成12)年に創設された制度。「土木工学上、学術的価値が高い土木構造物の顕彰を通じて、歴史的土木遺産の保全に質することを目的」としている。
doboku1.jpg 市では、2000(平成12)年に「小樽港北防波堤」、2006(平成18)年に「張碓橋」が認定されており、「奥沢水源地水道施設」は、2008(平成20)年10月15日に3番目の土木遺産として認定を受けた。
 認定された施設は、奥沢ダム(非越流型アースダム・有効貯水量423,000立米)と階段式溢流路(石積み水路・落差21m・段差10段)、奥沢浄水場(緩速ろ過方式・1日給水量6,000立米)の3つ。1908(明治41)年1月起工、1914(大正3)年竣工で、工期6年9ヶ月を経て貯水池より通水開始となった。
doboku2.JPG 授賞理由は、「北海道開発を支えた港湾都市小樽で、建設後90年を超える現役の水源。寒冷地での工事技術・階段式溢流路の水流が高く評価される」としている。
 市水道局では、「今年6月1日からは階段式溢流路部分の一般公開も行われ、その景観から観光バスツアーの行程に組み込まれるなど、市内外のたくさんの方が見学されました。その皆さんに親しまれているこの貴重な財産が、今回、日本の名だたる土木遺産に列挙されたことを市民の皆様に知ってもらいたい」(総務課)としている。
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