「榎本武揚没後100年記念事業小樽実行委員会」(三山雄弘実行委員長)は、記念像の建立を来年6月の龍宮神社例大祭まで延期することになった。
幕臣・榎本武揚は、「箱館戦争」で降伏したが、明治新政府にその豊富な知識と国際感覚を求められ、北海道開拓に尽力した。北海道庁長官だった北垣国道とともに、小樽駅周辺の土地を購入し、土地管理会社「北辰社」を立ち上げた。1876(明治9)年には、「北海道開拓者の安寧と郷土小樽の御守護のため」 に龍宮神社を建立し、周辺に広がる小樽市内の商店街の基盤を作った。
今年、没後100年を迎えたことから、小樽実行委員会では、榎本武揚が建立した龍宮神社の例大祭に合わせて、維新パレードや講演会や交流会、文学展、書道展を開催した。9月26日の武揚の命日には、「小樽発展に尽力した功績を称えるために」と、記念像を建立し披露することにしていた。
しかし、同実行委では、「今年は、様々な場所でイベントなどがあったので」と、建立予定を来年の例大祭(6月20日・21日・22日)に延期することにした。
像の建立資金は700万円を予定しており、現在600万円程度の寄付が寄せられている。「思ったよりも順調に集まっているが、もし頂けるのであればご協力をお願いしたい」としている。
像のデザインは、プロデザイナーに依頼中。「榎本武揚は、小樽に貢献し、優秀な方なので、錨をバッグにした武揚像を触ると、ご利益があるようなデザインにしたい」(龍宮神社)と話している。
問合せ:0134-22-4268 龍宮神社
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