寄贈の樹脂ブロックを運河公園に敷設


 小樽市は、10月6日(月)から10日(金)まで、市内企業から寄贈を受けた樹脂ブロック「リプロック」を運河公園の園路一部に敷設した。
block.JPG この樹脂ブロックは、株式会社日本環境循環機構(中村政臣代表取締役・銭函4)が開発したリサイクル製品で、1枚(30cm×30㎝×35mm)525円で、3,700枚分の194万2,500円相当を寄贈。
 同社は、2000(平成12)年に設立。一般家庭から出されるプラスチックとガラスの廃棄物をリサイクルして、環境にやさしい樹脂ブロック「リプロック(リサイクル・プラスチック・ブロック)」(1997年特許取得済)の試作をはじめた。2007(平成19)年6月には、石狩湾新港工場(銭函4)を完成させ、今年3月に一般的に活用することが可能となった。
 このため、同社は、市に「小樽市内のどこかで、このブロックを活用できるところはないか」と相談を持ちかけた。市は、小樽運河公園が完成から10年経過しており、傷んだ土形の舗装だった園路を補修する予定だったため、同所に敷設することになった。
 今回、市は、10月6日(月)から10日(金)までに、園内159平米に半数の1,850枚の敷設を行った。敷設されたブロックは、着色はなく、利用された菓子類のプラスチック袋などの様々な色がむき出しとなっており、リサイクル製品だと一目瞭然。これまでの土形舗装よりもやわらかく、子供が転んでも軽いケガで済むという。
 14日(火)11:00、同所で篤志者表彰が行われ、表彰状を受け取った老松陽一・オーナー(株式会社ほっかい代表取締役)は、「無着色のブロックで、リサイクル製品だとはっきり分かる。工場が小樽の銭函になるので協力させてもらった」と話していた。
 同社では、来年の本格生産に向けて、小樽・札幌の廃プラスチックなどのゴミを回収することにしている。
 市では、来年度、寄贈を受けた半数のブロックを園内に敷設する予定。
 株式会社日本環境循環機構