8月17日(日)、満月に照らされる高島漁港に、亡き人を追悼する大輪の華が夜空に舞った。風もなく穏やかな絶好の花火日和となり、漁港の岸壁には、多くの見物客が押し寄せ、足の踏み場も無いほど賑わいを見せた。
高島漁港のシンボル弁天島から、眼前に打ち上げられる数々の花火に、見物客からは大きな歓声と拍手が沸き上がっていた。
第21回高島漁港花火大会は、漁港を庭にして開かれ、お盆に相応しく、色鮮やかな花火で亡き人を偲ぶ、風情ある行事。花火打ち上げ前には、亡くなった人を偲ぶアナウンスが海面に流れる。弁天島から、漁船で水中花火も次々投げ入れられ、海面を見事に照らす。
大会の華の弁天島から左右に流れるナイアガラの花火には、見物客も大きな拍手で応えていた。
満月を背景に次々打ち上げられる大輪の華に、観客たちもうっとりと見入ていた。この花火大会が終わると、小樽には秋色が一気に広がり、冷たい風が肌を撫ぜるようになる。