小樽警察署(富岡1・京藤由松署長)は、29日(木)、振り込め詐欺を未然に防止したとして、株式会社北陸銀行小樽支店奥沢出張所の羽生千恵子さん(37)に感謝状を贈った。
同所での振り込め詐欺は、5月14日(水)11:00頃に発覚。80歳代の女性客が来店し、窓口を担当した羽生さんに、「定期預金を解約して孫の申し立てる銀行口座に現金を振り込みたい」 と申し出。女性は、孫への送金であることを強く主張したが、口座名義が孫の名前とまったく違った。
このため、羽生さんは、振り込め詐欺に巻き込まれていると判断。橋本学所長に報告し、2人で説得するとともに警察への通報を行った。孫に確認したところ、そのような電話はかけていないことが判明した。羽生さんの「機敏な対応により定期預金を解約する前に、振り込め詐欺を未然に防止した」(小樽警察署)。振り込み要求額は100万円だった。
29日(木)に小樽警察署に訪れた羽生さんと橋本支店長は、「騙されていることになかなか納得してもらえなかった。警察の方が説得しても、孫だからと信じなかった。粘り強く説得して、ようやく納得してもらった。窓口で対応出来れば、未然に防止することが出来るが、ATMでは気付かないでそのまま振り込んでしまう。うちでは、ATMの機会のところに振り込め詐欺防止ポスターを掲示して、呼び掛けている」 と話していた。
市内では、オレオレ詐欺事件が多発している。4月にも、北洋銀行小樽駅前支店でも発覚し、支店長と従業員が未然防止していた。
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