5月19日(月)、行楽シーズンに入った朝里川温泉スキー場で、林野火災に対応する消防合同訓練が行われた。
これは、石狩森林管理署や小樽市産業港湾部、小樽市消防本部、消防団、日観興業(株)などの5団体60名が参加する「平成20年林野火災合同訓練」。4月25日から5月31日までの小樽地区林野火災強調期間に合わせて実施。関係機関の協力体制の強化と火災防ぎょ技術向上、市民への防災意識高揚などを目的としている。
訓練は、19日(月)10:30、同スキー場(朝里川温泉1)のイエローコースで、行楽入山者のタバコ火が枯草に着火、異常乾燥と強風で火勢が一気に付近草地を襲い、多発火災へ拡大したとの想定で行われた。
日観興業職員が、119番通報。負傷した入山者(市農政課職員)が、職員の肩を借りて下山し、救急隊に救助された。消防のサイレンを朝里地区に響き渡らせながら、消防隊が現場に到着。ジェットシューターを担いだ隊員5名が、放水して応急処置。その後、タンク車などが駆けつけ、ホース5口で一斉に放水。放水しながら火元に近づき、迅速に消火活動に当たった。
「迅速かつ的確な指揮で、日頃の訓練がいかんなく発揮された」(瀬戸口満・石狩森林管理署長)。「小樽は、緑に囲まれた町。立派な訓練でした」(磯谷揚一・市産業港湾部長)。「林野火災は一端発生すると、甚大な被害につながる。関係機関の連携で、迅速で的確な消火活動が必要。豊かな自然を守るために、さらに、関係機関との連携を密にしてもらいたい」(安達栄次郎・市消防長) と期待した。