緑も濃くなった小樽稲荷神社境内に、ミュージシャンの演奏が流れた。
手宮公園上の小樽稲荷神社(末広町38・木村文彦宮司)境内で、「2008 夜桜ライブ」が、10日(土)・11日(日)の2日間で開かれている。
夜桜ライブは、「手宮の活性化と、多くの人に手宮の坂を上ってもらいたい」 と、手宮地区の住民有志が実行委員会をつくり実施し、今年で2回目。夜桜とともにライブ演奏を行っている。
昨年は、参加者からの寄金で、同神社境内に桜の苗木を51本植樹。今年は、ちりめんでできた桜のストラップ500円(限定200個)を販売し、この収益金を桜の苗木購入費に充て、手宮公園沿いの坂道に植樹することにしている。「みなさんの協力で、手宮・小樽が誇れる桜並木を末永く残したい」 と、多くの市民の来場と協力を呼びかけている。
今年は、桜の開花が早く、すでに葉桜となってしまった境内で、10日(土)16:00からオープニングセレモニーが行われた。加賀元継実行委員長は、「稲荷神社の境内をお借りして、有志のみなさんがボランティアで実施している。ただライブをするだけでなく、境内に桜を植えたい。桜の花びらが舞い散る会合にしたいと、昨年は、桜の苗木を販売した。予想を超えて50本以上も購入してもらい、皆さんの協力のおかげで植樹することが出来た」 と挨拶。後志雅友会による雅楽の音が、神社境内に厳かに響いた。
まだ青空が広がる17:00からは、同祭りのテーマソング「坂道」を書き下ろした、東京の「エバーグリーン」がステージに立った。アップテンポからバラード曲まで5曲演奏。テーマソングも披露した。坂など小樽の風景を感じさせる歌詞とともに軽やかなリズムを奏で、参加者たちは、「良い曲ね」、「この手宮の坂のイメージが感じられる」 と拍手を送っていた。
陽が落ちて辺りが暗くなると、境内の葉桜がライトアップされた。8組のミュージシャンたちが、ギター弾き語りやコーラスを夜桜とともに奏でた。境内では、指輪職人・似顔絵・バルーンアートなどのイベントコーナー、輪投げ・綿あめなどの縁日コーナーが用意され、集まった手宮地区の子供たちも共に楽しみ、賑わいを見せていた。
2日目の11日(日)は、12:00から19:00までで、約14組のミュージシャンたちが、歌声を響かせる。イベント・縁日コーナーも引き続きある。