5月1日(木)1:20、市内桂岡の男性(59)から「息子が自殺を図った」 と、119番通報が小樽市消防本部に入った。
市消防本部は、ただちに、銭函出張所から救急車1台を出動させた。1:26に、現場に到着した救急隊員3名は、異臭を確認し、消防隊の応援要請を行った。銭函支署と勝納の消防署からポンプ車や指揮車など5台・隊員16人が駆けつけた。
到着した消防隊員のうち2名が防護服を着用し、現場に進入。2階で、倒れている母親(58)と、大きなビニール袋に入った息子(24)を発見した。隊員は、10分間で2人を救出し、病院へ搬送した。同時に部屋の喚起を行い、風下の周辺住民約350人を近くの桂岡小学校へ避難させた。
24歳の息子は死亡したが、母親は軽症だった。異臭の原因を検査した結果、小樽警察署と市消防本部では、硫化水素としている。
全国的に報じられている硫化水素自殺が、小樽でも発生したことに、付近住民も驚きを隠せない様子だったという。