小樽観光プロジェクト推進会議(小川原格委員長)は、街をあげて観光振興に取り組む意思表示として、「今こそ、小樽観光都市宣言文案」を作成し、4月21日(月)に山田勝麿市長に答申した。
同推進会議は、2007(平成19)年8月に発足し、これまで15回の会議を行ってきた。小樽観光基本計画(平成18年4月)や(社)小樽観光協会と小樽観光誘致促進協議会の統合(平成19年4月)、北海道洞爺湖サミットが7月に開催されるのを受けて、「今こそ、小樽観光都市宣言」をするための時期が熟したものと判断。『今こそ、小樽観光都市宣言』の文案をまとめた。
11:00に市長室に訪れた小川原委員長は、「宣言後、数年が経過したときにおいても、常に今こそ積極的に取り組むべきときであるという前向きな姿勢を失わない精神が大切として、あえて『今こそ』の言葉をつけた」 と、答申案を手渡した。
受け取った山田市長は、「10年、20年後も『今こそ』というところに引っかかるが、これから市民や議員の意見を聞きながら、議会で議決してもらうように進めていきたい」 と話した。
今後、市のホームページや広報7月号に宣言文案を掲載して、パブリックコメントの募集を行うことにしている。8月には、集まったパブリックコメントを公表し、9月の小樽市議会第3回定例会で議決し、観光都市宣言する予定。
同会議は、観光都市宣言文案のほかに、小樽観光の課題である「通過型の観光から、時間消費型、そして宿泊滞在型の観光への移行」のための具体的な事業案を企画している。
しかし、なぜこの時期に観光都市宣言なのか。「今こそ」は、「今さら」ではないか。関係者の“いいふりこき”に過ぎない精神論ではないかと、首をかしげる市民も多くなりそうだ。
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