12日(土)の雨が上がり、青空が広がった13日(日)、約400匹もの色とりどりの鯉のぼりたちが、勝納川を優雅に泳ぎ始めた。
勝納川の鯉のぼりは、若松2丁目会(関本正栄会長)が行う、この時期の風物詩となっている。今年は、国道5号の高砂橋から下流の勝納橋までの約1km区間に泳ぐ。
6年前に始めた当初は、たった10匹の鯉のぼりを町内の家と家をつなげるだけだった。その後、商店街や市民など多くの人から鯉のぼりの寄贈を受け、勝納川に400匹も飾るほどになった。
13日(日)10:00から、52歳から85歳までの25人が手分けして、鯉のぼりの設置作業を行った。前日までに32本のロープにつけた400匹の鯉のぼりを、川の対岸に渡した。時折吹く風に、鯉のぼりが煽られて絡まったが、町会の人たちの連携プレーで、高砂橋の近くから順番に飾り、作業を進めた。
作業開始から4時間経つと、ようやく400匹の鯉のぼりが勝納川をユラユラ泳ぎ始めた。その勇壮な鯉のぼりの溯上に、通行人たちは目を奪われ、足を止めていた。
総務の藤田正さんは、「寄贈してもらった鯉のぼりの中に、多くのメッセージがあった。押入れから45年ぶりに出てきたが、思い出があって捨てられない、娘が札幌から潮陵に通っていて橋の上から鯉のぼりを見て感動していると、この鯉のぼりには色々な想いが込められている。お金を寄付するとも言われたが、鯉のぼりを寄贈して頂くだけで十分」 と、鯉のぼりたちを満足そうに見つめていた。
400匹の鯉のぼりたちは、5月11日(日)まで、勝納川で風に揺られて泳いでいる。