「トレノ」組み立て完了 市総合博物館前に登場 


 4日(金)夜から5日(土)深夜にかけて、高島1から手宮1の市総合博物館へ約1km大移動した列車レストラン「トレノ」が、5日(土)8:30、同館前庭で本体と車輪がようやくつながり、大移動後の組み立て作業が完了した。
 大移動を終えた列車の緩急車と客車は、大型トレーラーに乗せられたまま朝を迎えた。共同で作業を進める株)福島工務店、(株)ショウェイ、(株)杉本運輸、大川鉄工らが、総合博物館の開館10:00前に作業を終えようと、早朝7:00から組み立て作業を始めた。
 列車を設置する場所へトレーラーを移動させ、解体作業と同じような手順で、大型クレーン車2台がスリングバンドの共吊りで、車体を持ち上げた。
 すでに線路の上に設置されている車輪と、本体についている細いパイプを入れて結合させようとするが、2つの車輪それぞれにある穴の位置がなかなか合わず、しばらく本体は宙ぶらり状態となった。約20人の作業員たちが、「いいか」、「入ったか」、「もうちょっと右」 などと声を出し合い、無事本体と車輪が結合。
 国鉄時代に各地を走り回っていたブルートレインが、北海道の鉄道発祥の地にあるレンガの市総合博物館(旧交通記念館)の前庭に、その姿を現した。
 列車レストラン「トレノ」は、新たに室内に禁煙室を設置したり、トイレを改装するなどのリニューアルを経て、ゴールデンウィーク前の4月25日(金)から営業を開始する。 図面(PDF)   (福島工務店提供)
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