「小樽観光大学校」のおたる案内人検定試験(3/2)で、市内朝里小の渡辺涼くん(4年)が2級に合格した。小学生が同試験に挑戦し合格するのは初めて。事務局では、「小学生が簡単に読めるテキストではない。素晴らしい」 と驚いている。
2級に合格した渡辺涼くんは、小樽の街が大好き。朝里地区周辺の自然と触れ合い、好奇心も旺盛。「とにかく不思議に思ったことは、なんでも知りたがる」(母・智恵子さん)という。
小樽開発建設部に勤める母・智恵子さんが、「地域に根ざした職場だから」 と2級を受験しようとしたところ、歴史に興味がある涼くんも一緒に勉強を始めた。テキストの丸暗記では身にならないと、テキストに載っている建物の場所に車で向い、親子二人三脚で、実際に目で見て覚えた。鰊漁の勉強では、晩御飯のおかずに鰊料理を出して、「この魚が昔は材料になって、小樽は栄えていた」 と勉強に励んだ。
「本人もテキストを読んで勉強し、第1回、第2回の問題集も行ったりしたが、やっぱり実際に目で見たり、味わったりしたことは忘れない」(智恵子さん)と振り返る。
3月12日(水)15:00、小樽観光大学校の西條文雪運営委員長らが朝里小を訪れ、認定証とバッヂを、直接、涼くんに手渡した。「テキストを読むと歴史が分かるが、小学生には難しい漢字が多い。それでも2級に合格したのだからすごいこと。小樽の歴史に興味を盛ってくれる子が増えると、郷土心も芽生えるので、ぜひみんなに紹介してもらいたい」(西條運営委員長) と話していた。
涼くんは、「小樽の街が大好き。お母さんが受験する予定だったので、一緒に勉強を始めて、合格出来たので嬉しい」 と笑顔で話していた。
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